トップページ  » 日記  » 経営者のメンタルヘルス問題。自営業や経営者の自殺率は雇われている人の約6.9倍も高い。

2020.01.31 FRI - 日記

経営者のメンタルヘルス問題。自営業や経営者の自殺率は雇われている人の約6.9倍も高い。



「自営業・経営者の皆さん。月末の支払い本当にお疲れ様です」警察庁と厚生労働省のデータを見ると2018年大変痛ましいことに雇われている人が6,447人自死を遂げている。会社に雇われていない自営業者や経営者は1,483人が亡くなっている。

これを人口別(労働者約6,000万人・自営業約200万人と仮定)で比較してみると雇われている人に比べて自営業者や経営者の自殺率は約6.9倍になる。つまり、雇われている人よりも自営業や経営者のほうが約6.9倍自死を遂げる人が多い。

雇われている人が1,000人中1人自死を遂げるとする。自営業や経営者ばかり1,000人集まると7人近く自死を遂げる事になる。それだけ自営業や経営者は自死を遂げやすい。

自殺をする理由別に計算すると経済関連の問題(倒産、負債など)で自死を遂げる雇われている人は1,185人。自営業、経営者の人達は614人亡くなっている。雇われている人の内、経済問題を理由に自死を遂げる人は18.3%。自営業や経営者の人達は1,483人中614人なので41.4%。雇われている人よりもお金が理由で自殺する比率が自営業や経営者は2.26倍も高い。

これだけお金に苦しんで自死を遂げる人が多いのが自営業や経営者という職業。にもかかわらず、自営業や経営者専門のメンタルヘルスというのはほとんど無い。自営業や経営者は自分が雇っている人達のメンタルヘルスの管理を政府から求められているが、経営者自身のメンタルヘルスは自己責任として切って捨てられているのが現状だ。

面白いことにGoogleで「労働者 メンタルヘルス」と検索すると政府関連の公的機関のページがものすごく沢山ヒットする。しかし、「経営者 メンタルヘルス」と検索するといきなり公的機関のページの比率は減り、民間療法やよくわからないページが増える。

私自身が経営者としていのちの電話とかにもかけて自殺を何度も計画するくらい追い詰められうつ病にもなって心療内科、精神科を色々回った。うつ病関係の本も300冊読んだ。しかし、そこはあくまで「労働者」を前提とした治療が多かった。自営業や経営者の人達は雇われている人の約6.9倍もの自殺ストレスに晒されていながら、その気持ちに寄り添って対応してくれる機関がほとんど無い。研究も進んでない。政府もそこにあまり対策を打っていない。

これは大問題だと思う。これから働き方改革が進められてますます人を雇う側の経営者にはストレスがかかるだろう。何かしらの対策を打たないと経営者はその内絶滅危惧種になるかも(笑)こういう現状を見ずに「日本人は挑戦しない。起業する人が少ない」「若者は公務員になりたがって夢を持っていない」と批判してもそれは特攻精神と何も変わらん。

そして自営業や経営者のストレスを増しているが「孤独」だろう。これだけ大変でも世間からは「経営者=儲かってる」「自営業=自由そう」と見られてしまう。

いつかこの問題についてちゃんと私は取り組みたい。

と言うわけで、月末の経営者の皆さん。支払い関係本当にお疲れ様です。皆さんが色々なストレスに晒されながら雇われている人の報酬を払い、税金を払い、色んな所への支払いをしてるから経済が回ってます。お疲れ様です!

参考データ 厚生労働省社会・援護局総務課自殺対策推進室
警察庁生活安全局生活安全企画課 平成30年中における自殺の状況
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/H30/H30_jisatunojoukyou.pdf



補足

経営者・自営業の数を200万人として計算していますが、厳密に経営者の人口・個人事業主の人口を把握出来る資料はありません。日本に存在する法人は約200万社ありますがこの内、何社も同じ社長が経営してる場合もあるので法人数=社長の数になりません。ペーパーカンパニーも存在してます。

更に、個人事業主として税務署に申告をしている人=個人事業主や自営業、でもないのです。給与所得を2社以上からもらっていたり、サラリーマンをしていてもせどりなどで副業をしていたら個人事業主としてもカウントされます。なので今回はざっくりと200万という数に仮定しております。

おそらく、人を雇用している経営者と、一人社長でもストレスは違いますし、企業規模でも違うでしょう。そういった研究や調査が進むといいと考えています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

新着記事

人気ランキング