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2016.05.26 THU 速読多読コーチング

コーポレートコーチングのエモーションコントロールをスティーブンスピルバーグの映画ブリッジ・オブ・スパイから学ぶ

私の会社はコーポレートコーチングを実践している会社です。コーポレートコーチングに必須のエモーションコントロールという概念をブリッジ・オブ・スパイという映画から学びたいと思います。



私自身がコーチングを生み出し、アメリカで大成功したルータイスからコーチングを学びました。ルーはもうなくなってしまいましたが、ルーの生み出したコーチングプログラムはアメリカ政府や軍、アメリカの超大手企業に導入されています。スポートでもオリンピック選手にも導入され、水泳で金メダルを何個も取っているマイケルフェルプス選手などが有名です。

フェルプス選手が取った金メダルはウィキペディアによると

GOLDMEDAL

というとんでもない数です。

スポーツだけではなくビジネスでも多くのアメリカの経営者に受け容れられています。日本で広めよう!とルーが思った矢先に2011年の東日本大震災、原発事故が起きてしまい、しばらくしてルーは高齢のため亡くなってしまいます。

私がルーにコーチングを学んだのは正に2011年の頃、原発事故でルーがこれたりこれなくなったりするなかで高齢を押して日本に来て教えてくれていました。

そんな諸事情もあってまだまだ認知度が低いのがコーチングなのですが、それをコーポレートで実践してるとなると更に少なくなります。

コーチングを簡単に言うと

人間やりたい目標達成のために自己責任で取り組んだらとんでもないパワーが出る

と言う事です。

コーポレートコーチングを簡単に言うとコーチングのコーポレート版なので

会社のやりたい目標達成のために自己責任で取り組んだらとんでもないパワーが出る

と言う事です。ルータイス氏とハーバードビジネススクールが10年かけて調査したところによると10年間でやりたい目標のために自己責任で取り組んでる企業と、そうじゃ無い企業の利益は756倍もの差が出たとのことです。

へーー!!すごいね!!!なのですが、日本ではあまり広まってないし、事例も殆ど出てこない。なので、私が積極的に実践し、その事例を紹介しています。

コーポレートコーチングで大切になってくる時に必要なのが

エモーションコントロール

というモノです。ルータイス氏と一緒にコーチングを日本で広めようと活動している認知科学者の苫米地英人さんが書いたコーポレートコーチングという本によると

「エモーションコントロール」という概念は、個人的なコーチングにはあまり出てこない、行う必要のないものです。

この「エモーションコントロール」は、言葉のとおり、感情(情動)のコントロールのことです。軍隊などでの教育でよく行われます。例えば、軍人にとっては、目の前で仲間が殺されたとしても、その状況に動揺して、戦闘能力を低下させてはいけないわけです。

目の前で何が起ころうとも、ミッションを遂行するための行動を高いレベルでやり続けなければなりません。「感情を捨てろ」という意味ではありません。仲間が殺されて悲しい、あるいは敵が憎いと思うのは当たり前ですし、それは問題ありません。ただ、その感情によって、自身の戦闘能力を低下させるようなことがあってはいけないので、上手に感情をコントロールできるようにするということです。

71YLH0CdAcLとあります。

会社が達成したい!と思う目標のために色んな乗り越えたいハードルが出て来ます。例えば最近私の会社は労働時間を半減させました。

昔 9時〜21時まで出社 休み時間1.5時間 土曜日も出勤
だったのを
今 9時〜18時出社 休み時間1時間 土日休み

に変えました。しかし、当然ですが、働く時間を減らして売上と利益が下がったら意味が無いのです。そこで私は

労働時間半減

新規の売上2倍以上!

という最低限のやりたい事を設定しました。これをやろうとするとまず最初に出てくる感情が

恐怖

です。私の会社はベンチャー企業で資金が1兆円あるとか、そんなことはないわけです。限られた条件の中、この目標を達成する。もし、出来なかったら会社の売上と利益は下がって最悪倒産・・・というネガティブな感情が湧いてきます。

そりゃ、もう怖いわけです。それでもエモーションコントロール、やりたい目標のためにこれを乗り越えたいと選んだのは自分なのですから、初めてジェットコースターやお化け屋敷に挑戦するような気持ちを押さえて淡々と進めます。

怖いからと言って挑戦しなかったら新しい結果を手にすることは出来ません。これはなんでもそうですが、恋愛で付き合おうと思ったらフラれるかも、と言う恐怖を乗り越える必要があります。感情はその人のパフォーマンスを著しく下げるのです。

映画ブリッジ・オブ・スパイではエモーションコントロールが良く表現されているシーンがあります。ブリッジ・オブ・スパイという映画は

アメリカとソ連が一触即発の冷戦状態にあった1950~60年代。ジム・ドノヴァンは、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士だった。ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界平和を左右する重大な任務を委ねられる。

それは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕らえられたアメリカ人スパイの交換を成し遂げることだった。良き夫、良き父、良き市民として平凡な人生を歩んできた男が、米ソの戦争を食い止めるために全力で不可能に立ち向かっていく!

と紹介されています。そのスパイがアメリカ政府に捕まってトムハンクスが演じる弁護士と接見するシーンです。

image

と弁護士がスパイに伝えます。普通電気イスに送られる=死なので怖くないわけがありません。しかし、

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わかった。

とスパイは答えるだけです。弁護士は怪訝そうに

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怖くないのか?不安じゃないのか?と聞きます。スパイは

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不安になって事態が良くなるのか?と答えるのです。正にエモーションコントロールが出来ている事例です。弁護士もソ連のスパイを弁護するわけですからとてつもないリスクを背負います。アメリカ中からソ連を守る奴、と嫌われるのですがプロといて弁護士の仕事をやるのです。これもエモーションコントロールが出来ている事例でしょう。

倒産するかもしれない・・・それ、目標達成に役に立つの?
怒られるかもしれない・・・それ、目標達成に役に立つの?
恥をかくかもしれない・・・それ、目標達成に役に立つの?
嫌われるかもしれない・・・それ、目標達成に役に立つの?

と感情をコントロールするのがエモーションコントロールなのです。苫米地さんの著書コーポレートコーチングには

仕事に集中した状態は、通常、前頭前野優位の状態です。そういうときには、隣のビルが爆破されても恐怖心が湧きませんし、逆にうれしい出来事が起こったとしても、普段なら感じるような喜びを感じません。

感情に左右されずに、仕事のパフォーマンスを落とさないというのは、そういう状態です。それを、訓練によって常に維持できるようにするわけです。私たちが情動的な行動をするということは、コーポレート空間の臨場感が下がってしまった証拠です。エフィカシーが下がってしまった状態と言ってもいいでしょう。エフィカシーが上がった状態で、高いコーポレート空間の臨場感が維持されていれば、感情、情動に支配されることはありません。

71YLH0CdAcLとあります。

これはすごく分かります。私も新卒の頃、ベンチャー企業に就職し、早く経営者、ビジネスマンとして成長したかったので

・社長の銀行借入の連帯保証人になる
・会社のお金が足らないときは消費者金融からお金を借りてお金をわたす
・何百万と出資する

などをやっていました。当然トップセールスマンです。

しかし、ここまで頑張ってる人がいると周りからすると『うざい』わけです(笑)そうするとどうなるかというといじめられます。色々いじめられたりしましたが、私は一切気になりませんでした。社長がイジメに気がつくまで1年ほどかかりましたが、基本的にどうでも良かった。1年経って気づいた時に社長が

『頑張ってる君をこんな風に扱うなんて!』

と怒った。その時に私は粛々と

仕事の邪魔をして売上を上げてない人全員クビ

にしました。これも仕事として淡々と行いました。クビにして可哀想だな、今までいじめやがって!という憎悪はありません。会社が儲かるか?利益が出るか?仕事の邪魔になるか?ならないか?だけで判断して行動しました。仕事に集中してるときは本当に感情に対して冷静になれるのです。

会社全体で新しい目標に取り組んでいるのに

失敗したらどうしよう
恥をかいたら嫌だ
売上さがったら嫌だな
こいつムカつく

というのはゼロになる必要があります。こういう風に言うと感情を消せ、と誤解されがちですが別に

ゴールに役立つ感情

だったら怒りや恐怖でも良いわけです。コーポレートコーチングではありませんが、人間が死の恐怖を感じるのは『生命維持』のために役に立つからです。弁護士や警察官、検察が不正に対して怒りを感じなかったら?それはヤバいでしょう。高いゴールから見て、怒りが役に立つなら思いっきり怒っても良いわけです。

712nKAcGYjLちょっと古い本ですが、古代ギリシャのセネカという有名な哲学者が怒りについて、という本を書いています。この本の中に

親が殺されても怒る必要はない

という一文が出て来ます。ぎょっとする言葉ですがセネカは

親が殺されても怒る必要はない
親が殺されて必要なのは報復だ

と言っています。怒り狂っても意味が無いのです。ただし、報復というゴールを達成するために怒りという原動力をコントロールするのは問題ありません。

コーポレートコーチングを実践し、こういう目標を達成しよう!と言う時に

新しい商品を開発しよう!
売上を10倍にしよう!
労働時間を減らそう!

などの目標を掲げた時に

新しい商品を開発しよう!と言いつつ出来てないけどまあいいか
売上を10倍にしよう!と言いつつ出来てないけどまあいいか
労働時間を減らそう!と言いつつ出来てないけどまあいいか

よりも目標が出来てないとき

新しい商品を開発しよう!くそう!!!できてない!私らしくない
売上を10倍にしよう!くそう!!!できてない!私らしくない
労働時間を減らそう!くそう!!!できてない!私らしくない

というのはありなのです。無論、その感情に振り回されてはいけません。エモーションコントロールとは

感情を消す、殺す

のではなく

感情を目標のために役立てる

ものだと理解してください。コーポレートコーチングが実践されると間違い無く生産性が上がります。私の会社でも労働時間が減ったのに売上が上がりました。これはすごいことです。もっともっと挑戦したいですが、全ての会社がこのようになったらブラック企業もなくなり、うつ病も減る。そのためにもこういう事例を紹介していきたいと思います。

コメント

清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一ヶ月1,500〜3,000冊の読書をする読書家。昭和53年12月23日 滋賀県出身。滋賀県立大学人間文化学部卒業。2001年 人材紹介会社の創業メンバーの一人として営業担当取締役として活動。2005年 プロダクションアイジー(アニメ制作会社)に転職。経営企画室に配属。その後、2005年12月にビ・ハイア株式会社を設立。

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