トップページ  » 速読多読コーチング  » 出来てしまって褒められる事と、本当にやりたい事は別の場合が多い。出来る事をやり続けて満たされないあなたへ。

2018.09.09 SUN - 速読多読コーチング

出来てしまって褒められる事と、本当にやりたい事は別の場合が多い。出来る事をやり続けて満たされないあなたへ。


出来てしまって褒められる事と、本当にやりたい事は別の場合が多い。去年は東京大学で、今年は紀伊国屋書店本店で一緒に講演した安冨さんの本に紹介されていたアリス・ミラー 、これは本当にいい本だと思う。この本にも書かれていたけど抑圧された子供時代を過ごした子供たちは自分の感情を素直に認めることができない。認めない代わりに周囲に認めてもらえる能力を全力で成長させる。しかし、その能力をいくら発達させても本当に欲しかったものは手に入らない。

多くの場合、そういう子供たちが大人になると自分が本当に欲しかったものの代替的なものを手に入れるように血道をあげるようになる。それは地位だったり財産だったり名誉だったりする。だけどそれらをいくら手に入れても心は癒されない。もっともっと!となる。普通にお金があって友人がいるのになんだか常にザワザワしたり不安だったりする人はそういうものを抱えている。

これはお医者さんや経営者など社会的に地位が高い人の中にも結構多い。大企業のエリートサラリーマンにも多い。子供の頃自分の寂しさや苦しさを抑圧し、周りの大人たちが求めるものを提供できてしまった人は、当然、勉強がやりたい事じゃなくても出来てしまう。それで勉強をやり、いい大学に入り、仕事でも我慢が出来てしまったらそれは当然成功する。無論、我慢が出来ても成功できない人いるが、それは我慢が足らないからだろう。でもそれは健全な事だ。

ややこしいのが、我慢して成功してしまうと褒められるのだ。それは上司からかもしれないし、お客さんからかもしれない。家族かもしれないし、友人から賞賛を浴びることかもしれない。だから一次的に気持ち良くなるのだけど、それは気晴らしに過ぎない。だから不安が消えない。消えないから

もっとできることをやって認められないと!

となってドツボにはまる。安冨さんはこれを「本当は喉が渇いているのにステーキを食ってるようなもの」と言っていた。これほど悲劇的な状況はないだろう。やれてしまう、出来てしまう、だから月曜から仕事をする、でもなんだか苦しい、満たされないというなら

出来てしまって褒められる事と、本当にやりたい事は別の場合が多い

という事を自分の心に問うて見たほうがいいかもしれない。

ただし、だからと言って仕事を辞めたらいいのかというとそうじゃない。アリスミラー の本にも書いてあるけど、子供の頃満たされなかったものは二度と手に入らない。私がやりたい事はこれじゃなかった!だから仕事もやめる!誰か助けて!というのはあまりにも幼児的で残念ながら社会がそれを許さない。

出来てしまっている事はできてしまった事ととして認めつつ、じゃあ、本当に求めてるものってなんなの??という事を自問する事は両立する事だ。子供の頃はそれをやらないと周りから捨てられてしまったから死に直結する。しかし、多くの大人たちは人に見捨てられても生きていくことだけならできるから、もう子供じゃない大人としての能力を活用しつつ、子供の頃の自分と向き合うのだ。

これが出来るようになると逆に仕事もうまくいくだろう。自分の欲求を仕事に転化して代替的に満たそうとするのではなく、仕事は仕事として相手から期待されてる事をちゃんとやり、自分が求めてる事は自分で満たすようになるから安定するのだ。と言ってもこれ、言うほど簡単な過程ではない。めっっっっっっっちゃ大変なことや。昨日はいつもと違う場所で自然に触れて読書をしたのでこういうヘビーな事に向き合えたんだなと思う。

やりたい事がわからない、、、と言う人は出来てしまうことの延長線上にやりたい事を置いてしまいがちだけど、意外とそれは間違ってる場合が多いのだ。自分の内面と向き合う事は自分の未来と社会にとってもとても有益な事だと思う。

自分の心の内面に蓋をして、過去は考えても無駄!未来未来!あかるーーーーい未来!とポジティブジャンキーになろうとしても無駄。心の内面を本質的に見る事は未来につながる事です。

今日も読書!

安冨歩さん 生きる技法

https://www.amazon.co.jp/dp/4862280552/ref=cm_sw_r_cp_tai_7qqLBb7SZTT5A

アリスミラー 新版 才能ある子のドラマ―真の自己を求めて

https://www.amazon.co.jp/dp/4788505541/ref=cm_sw_r_cp_tai_LrqLBb4GCWR4X

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

新着記事

人気ランキング