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2014.03.23 SUN - 読書ブログ

楽しいけどそれ以上に不思議な気持ちになった 沖縄に行ってきて感じたグローバル資本主義

楽しいけどそれ以上に不思議な気持ちになった 沖縄に行ってきて感じたグローバル資本主義。今回沖縄に行く前に沖縄関係の本を40冊ほど購入し、歴史と文化をある程度勉強してから訪問した。その知識を仕入れてから行くと単なるリゾート地ではない沖縄が見えてきた。首里城は世界遺産じゃない、沖縄は全国メタボ率ワースト1位などなど・・・・・・

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那覇空港にあった不発弾持ち込み禁止のポスター。

沖縄に関係するフレーズで、沖縄に原発はない、沖縄は台風は沢山来るけど高い山がないので水不足、京都の塔、天皇メッセージ、沖縄経済GDPにおける米軍消費関連は何パーセント?首里城は第二次世界大戦で破壊されて、今あるのはレプリカ。などなど、をある程度知識を仕入れていった。例えば京都の塔って知ってます??私は京都産まれ滋賀育ちなんだけど、正直知らなかった。

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沖縄本島での最大の激戦地で日米あわせて10万人が死亡した。そこで京都出身の人が2,500人近く死亡し、故郷を思いながらも沖縄のために戦った、云々・・・とのこと。正確にはWEBでページを見て下さい。

他にも天皇メッセージというのがあった。


米国国立公文書館から収集した“天皇メッセージ”を公開しました。(平成20年3月25日)  同文書は、1947年9月、米国による沖縄の軍事占領に関して、宮内庁御用掛の寺崎英成を通じてシーボルト連合国最高司令官政治顧問に伝えられた天皇の見解をまとめたメモです。【資料コード:0000017550】


天皇メッセージ

  内容は概ね以下の通りです。

(1)米国による琉球諸島の軍事占領の継続を望む。
(2)上記(1)の占領は、日本の主権を残したままで長期租借によるべき。
(3)上記(1)の手続は、米国と日本の二国間条約によるべき。

 メモによると、天皇は米国による沖縄占領は日米双方に利し、共産主義勢力の影響を懸念する日本国民の賛同も得られるなどとしています。 1979年にこの文書が発見されると、象徴天皇制の下での昭和天皇と政治の関わりを示す文書として注目を集めました。天皇メッセージをめぐっては、日本本土の国体護持のために沖縄を切り捨てたとする議論や、長期租借の形式をとることで潜在的主権を確保する意図だったという議論などがあり、その意図や政治的・外交的影響についてはなお論争があります。
沖縄公文図書館より

こういうのも知らなかった。まさに、私は興味が無いことは人は認識すらしない、という脳の構造を地で行くことをしていた。京都うまれで滋賀育ち、仕事は神戸、大阪、東京を中心にしてきた。沖縄出身の彼女がいたこともない。しかし、今回行ったことがないところに行ってみようと思って沖縄関係の知識を収拾する機会が増えた。色々な知識が増えた。

そして、実際に行ってみてここにはグローバル資本主義の縮図があると感じた。例えば、少し前までは沖縄は長寿の国だった。もしかしたら、今でもそういうイメージを持ってる人がいるかもしれない。そうしたら少なくとも男性についてはそれは崩れている。厚生労働省平成25年調査によると沖縄県の平均寿命は全国30位。下から数えた方がはやいのだ。その理由はファーストフードの影響だ。沖縄には米軍の影響もあり、ファーストフードがかなりおおく出店している。なんでも全国1位だそうだ。その影響があり、沖縄のメタボ率は全国ワースト1位らしい。確かに沢山のファーストフード店があった。

その中で琉球料理は廃れてきてるらしい。私はタクシーの運転手さんに色々聞いたけど、観光客相手のまずい琉球料理はあるけど、昔ながらの上手い琉球料理のお店は減ってきてるし有名じゃないらしい。私も観光客相手の琉球料理と美味しいとされるタクシーの運ちゃんオススメの料理屋さんに行った。はっきりいって味に雲泥の差がある。しかも、タクシー運ちゃんオススメの方が安い。

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運ちゃんオススメのお店は非常に雰囲気もあって良かった。今、タクシーの運ちゃんに色々聞いたけど、沖縄はステーキ料理がかなりおおい。それも米軍の影響らしい。ファーストフードが増え、まずい観光客向けの琉球料理が増え、昔ながらの琉球料理が減ってる。食も一つの文化だし、まして、沖縄の健康を支えていた琉球料理、食文化が減るのはとても悲しいことだ。沖縄=スローフードのイメージはただの私の知識不足だった。まさにマクドナルドはグローバル資本主義の先兵というけど、先兵に蹂躙される食文化を見て悲しくなった。しかも、私にとっては琉球料理の方が安いし美味しかったのだ。

あと、色々感慨深くなったのが首里城だ。写真は首里城にて。

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これも読書をして知って、更にタクシーの運転手さんに聞いた事なのだけど、今存在している首里城は昔からあるわけではない。首里城は第二次世界大戦前までは正殿などが国宝だったけど、1945年(昭和20年)に完全に破壊されている。首里城はその後復元されて2000年(平成12年)12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録された。でも、重要なポイント。登録は「首里城跡(しゅりじょうあと)」であり、復元された建物や城壁は世界遺産ではない。

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このことを理解して観光している人はどれくらいいるのだろう。復元された首里城の中を見たけど、沖縄のエキゾチックな歴史を紹介してるばかりで、中国との外交の歴史、薩摩との外交、徳川幕府との戦い、第二次世界大戦での悲劇などはあまり語られてない。過去はさておき、観光スポットになってた。さらには日本軍の大規模な塹壕が首里城近くにあるのだけど、これは埋めてしまおう、と言う話になってる。色んな人が無邪気に写真を撮ってたし、楽しいのは別にいいのだけど、歴史を学んだらもっと多面的に見れて楽しいのになあと思う。

沖縄はとても爽やかで綺麗で美しく快適だった。だからこそ、過去の歴史や色々な外国との確執が際立って見えた。物理的に広がる風景はとても綺麗で最高に楽しい。しかし、情報空間上に広がる風景はとても複雑で『綺麗で楽しい』だけで片付けられない。そのギャップが何とも言えない複雑さを感じた。

でも、これはおそらく沖縄だけで起きてることじゃない。日本全国、世界各地で起きてることなんだと思う。過去の歴史と文化はさておき、お金を稼ぐことが優先されていく社会。健康や文化というお金で相対化してはいけないものまで金銭的価値に換算されて行く社会。その縮図の様なモノを感じた。それは沖縄だけじゃなく、私が住んでいる東京でもそれが起きてるんだろう。

もちろん、観光地としての沖縄は最高に楽しかった。多分、それは東京も、滋賀も、京都も同じなんだろう。それを大切にしたいからこそ、一面的な、物理的な風景を見るのではなく、文化や知識、過去と言った情報的な風景も見ていきたい。それは物理的な視神経に頼るだけでは出来ない。読書をして知識を習得していかないと見えない。今回の沖縄行きはとても楽しい反面、更なる読書の良さを知った。さあ、読もう。

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清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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