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2017.07.10 MON 読書ブログ

人はなぜ集団になると怠けるのか「社会的手抜き」の心理学 紹介 マネジメントに役立つ本

今回は釘原直樹さんの『なぜ集団になると怠けるのか「社会的手抜き」の心理学』という本の紹介です。釘原直樹さんは日本の社会心理学者。大阪大学人間科学研究科教授。博士(教育心理学)。この本には、集団で仕事をすると怠けて無意識の内に手を抜いてしまう事例が沢山載っており非常に面白いです。例えば、仕事をしている人ならおなじみのオフィスの電話が鳴ったら誰が最初に取るのか、という風景があります。オフィスの電話が鳴った際にスタッフ1人だけなら直ぐに出ますが、オフィスに10人いたらお互いを見合い出るまでに時間を要します。

この本には人はどのくらい手抜きするのかを数値で示した例もありました。綱引きの実験で1人の場合は100%の力で綱を引きます。2人の場合は普通に考えたら2人分の力が加わる筈ですが、1人当たりの力は89%です。3人の場合85%。4人75%、5人70%、6人63%、7人56%、8人49%、と人が増えるほど下がります。

みなさんにも経験がありませんか。市役所へ行った際に役所の人たちに「すいません」と声掛けしても対応して貰えず「すいません!」と何度か大きな声で伝えてようやく対応して貰った経験です。1人なら間違いなく直ぐに来ます。

また、厚生労働省の職員が1日12万件、仕事とは関係ないゲーム攻略サイトやネット掲示板を見ていた為、ゲーム攻略サイトや掲示板へ行けない様にブロックする措置を取った、という2008年の朝日新聞の記事も事例として掲載されています。アメリカの労働者は1日当たり1.7時間、仕事中に私的なメールを書くことやネットサーフィンをしている、というデータも載っていました。

このケースはサボりが多い、××なケースはサボりが少ないなど複数の事例は載っていましたが、一番良いのはルールを付けなくてもサボる人が出ない組織へと変えることです。2008年だからブロックすることは出来ましたが、2017年なら仕事中にLINE、Facebookメッセージなどを使わないのは不可能です。20世紀の終わりまでは仕事中にサボるのはとても難しいことでした。携帯電話はありませんし、雑誌を読んでいたら直ぐにバレます。厚生労働省の職員が仕事中にファミ通を読んでいたら即刻注意を受けます。工場労働者が多かった時代なら管理により何時から何時まで働く、この時間は休み、など時間の区切りを付けてマネジメントが出来ていました。

ただ、21世紀の現在仕事中にPCやスマホを見るのは当たり前ですから管理しようがありませんし、見た目では分かりません。IT技術、フィルタリング技術を駆使して見れないサイトを選んでもイタチごっこです。初めから管理出来ないことが分かっているのならルールを付けなくてもサボる人が出ない会社に変えるのが一番です。

その良い成功事例として

自社の社員数が6人まで減り、利益は凄く上がり、売上2倍以上になった


という自社の事例があります。実はウチの会社は以前まで凄くルールに縛られていました。携帯電話やPCで掲示板を見ないこと、備品の私的利用禁止など沢山のルールを設けていましたが、ルールを増やすほど確認業務も増えます。本来、確認業務は全く価値がありません。そのうちに、サボらない様にどうしたら管理出来るか?を考えることが間違いと気付き、ルールを撤廃し、出社・退社時間も無くしました。私はスタッフがどこで仕事をし、遊んでいるのか一切分かりません。ただ、頼んだ結果は返ってきますのでOKです。

本で紹介されている通り、人間はやりたくないことをしている時は上手いことサボります。ウチの会社で言えば、従業員20人から6人に減りましたが、仕事量は3.3倍ではありません。せいぜい1.1倍です。私は読書家ですから法律や文字を大切にします。働いた時間分は全額出す、と決めていたので給与計算をする為に勤怠表や仕事の進捗管理を行う仕事が発生していました。だけども、やりたい人だけで残った結果、確認するなどの無駄な業務も消えました。今は6人でやっていますが、20人でやっていた頃には考えられないくらい上手くいっています。

8人で49%まで生産性が下がるのなら20人ならもっと低かったでしょう。しかも、この実験結果は、農作業ですから肉体労働であり力作業です。力仕事ならまだ、誰かが力を抜いていたら直ぐにサボっている人が分かります。だけども、プログラミングや営業の仕事なら誰がサボっているかまでは分かりません。業務時間中に90%の人が1日1.7時間以上仕事とは関係ないネットやメールを見ているのは驚愕の数字ですが、仕事嫌だけど仕方ない会社へ行くか、と思う人が仕事に集中している時間は少ないので実際の時間はもっと高い筈です。人はサボる方法を幾らでもクリエイティブに見付け、やりたくないことをやらない様にすることに一生懸命取り組みます。

今回紹介した釘原直樹『人はなぜ集団になると怠けるのか「社会的手抜き」の心理学』はやりたくない人にやらせると集団で怠けてしまうのは仕方ない、という諦めの本として読み、苫米地英人『コーポレートコーチング上・下』などを参考にやりたい人だけで集まる会社にしていくことがオススメです。実際に、ルールを撤廃した結果20人いた頃から比べて、売上・利益はもの凄く上がり続けています。人は集団になると怠けるもの、と諦めた上でやりたい人とだけやりたいことを追求していきましょう。やりたい人だけで集まれば怠けは発生しません。やりたくない人を集めてどうやって怠けない様に管理するか?を考えながら組織作りするよりも、21世紀の経営はやりたい人とだけゴールを共有し、邁進して行く方法が一番です。

参考図書

釘原直樹『人はなぜ集団になると怠けるのか「社会的手抜き」の心理学』
http://amzn.to/2uZEZte

苫米地英人『コーポレートコーチング上巻』
http://amzn.to/2u1f3jy
苫米地英人『コーポレートコーチング下巻』
http://amzn.to/2uG3T1K

参考動画


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一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)ビ・ハイア株式会社代表取締役。その他上場企業役員やオーナー、コーチ、投資家。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。コーチングと読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。

コメント

清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一ヶ月1,500〜3,000冊の読書をする読書家。昭和53年12月23日 滋賀県出身。滋賀県立大学人間文化学部卒業。2001年 人材紹介会社の創業メンバーの一人として営業担当取締役として活動。2005年 プロダクションアイジー(アニメ制作会社)に転職。経営企画室に配属。その後、2005年12月にビ・ハイア株式会社を設立。

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