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2016.06.07 TUE - 読書ブログ

騙されてしまう私 毒親とダメ男の意外な関係

image騙されるのは信じないから

こんにちは!一月万冊の大山です。ここ最近、親子問題や毒親についての書籍を読んで、毒親関連の記事を書いていますが、インプットとアウトプットを繰り返していく中で過去に親から受けた苦しく悲しい思い出や、過去の恋愛での失敗、仕事で落ち込んで逃げ出したいと思ったことなどをたくさん思い出しました。思い出しただけでも涙が出てきてしまうようなことが、たくさんありました。今まで書いた記事はこちらから読めますので、時間があれば見てみてください。

ただ、そうしたたくさんの過去と向き合い始めてみてふと、気がついたことがあります。私が涙を流すほどつらい思いをした過去の事象には、共通点があります。それは、私が他人を信じる事ができなかったときに起きているという点です。

この記事の表題を見て「騙されてしまう」ということは、少なくとも信じているということだから内容と矛盾しているのではないか?と思われた方もいらっしゃるでしょう。しかし、これは矛盾ではありません。

image「信じたい」は信じていない証

おそらく私は誰よりも人を「信じたい」と思っています。「信じたい」「信じたい」そう思って人と接しているため無意識に「信じさせてくれ」という態度をとり、相手を追い詰めてしまっているストーカー的な性格が身についてしまいました。明らかにおかしいことでも、信じなければ見捨てられる。そういう環境で育った子供は、大人になっても自分を信じさせてくれるような人なのかで付き合う人を判断します。

例えば、私の母親です。私の母親は明らかに大人の都合で子供を押さえつけているにも関わらず「あなたのためなのよ」と子供に言い募ったり、「あなたは私がいないと何もできない」と思い込ませる高圧的な母親でした。子供は育っていく過程でどんどん自分一人でできることが増えていくことを実感して行っているはずですし、そうした自立心を育てることが健全な子育てに必要なことですが、私の母のような毒親はこの子供の自立心の芽をことごとく摘み取り、自分の支配下に置こうとします。

小学校の時の私は学校に行く服でさえも選ばせてもらえず、「あんたが選ぶととんでもないヘンテコな格好になって恥ずかしいからダメ」と言われていましたし、私が自発的にやりたいと言ったピアノや公文、スキーやバレエといった習い事は全て否定されました。その代わり、母の勧めた自宅から徒歩5分のそろばん塾に小学校低学年から中学卒業までの8〜9年通っていました。

徹底的に母の目の届くところに行動範囲を絞られ、母の気に入るように振舞っていつも母を立てて「母を信じて母に従っていれば生きていける」と教え込まされました。逆に言えば、母を信じられない場合は生かしてもらえないと思い込んでいたのです。家庭において母は絶対。母以外の人間を信じられなくなり、母を疑うことすらも許されない、母の信者のような子供だったので、疑ったりしようものなら衣食住を剥奪されるかもしれないという無意識の恐怖と戦っていました。

そうして出来上がったのは、母と物理的に離れた後も母と同じように崇拝できる人間は誰かと探す、依存性気味の女でした。都合の悪いことは見ず、ひたすら信じさせてくれる人の側にいることが安心で、それが甘言であろうと、騙されているうちが幸せなのです。そう、信じさせてくれるような人というのは言い換えれば騙す能力の高い人間です。都合のいいことを言って安心させておけば従順な私のような人間は、さぞ浮気相手として付き合うのは楽だったことでしょう。実際に私は浮気をされたり、不倫相手として選ばれたことが何度もあります。

過去に付き合った男性には、口が上手くて浮気性な人が複数人いました。そうやって騙されれば騙されるほど、「あなたは私を騙さないわよね?」という態度で相手を恐喝してしまいます。信じられる人を求めているという行動の裏返しとして、騙されることを極度に疑い、恐れ、何度も繰り返し確認する行動に出てしまっていました。「信じさせてくれ」という態度をとり、何度もストーカー的に相手を追い詰めてしまっていると、最初は純粋に「幸せにしよう」と思って付き合ってくれていた男性も、繰り返し放たれる「信じさせて」の裏側にある

信じるためにはもっと信じられる行動をして!(信じていません)
疑ってるわけじゃないけど不安なの!(疑っているから不安です)

といったような
「疑いのサイン」にいつしか疲れて裏切りたくもなります。

すべて自分自身でネガティブなメッセージを何度も配信しているから自業自得なのですが、渦中にいる私は一切気づきません。

Love or money騙す男であり都合のいいところだけ見ていたい父親

先日、父親と会って話しました。母から受けていた虐待について、当時家にいなかったから知らなかったであろう父親に私が実家には帰らないという意思表明をするためと、母側からの「ひどい父親」という意見しか聞いてこなかった経緯があるので父親側の意見も聞いておきたかったから、という理由があって、カフェで2時間ほど、初めて父娘向き合って話しました。

実家に居た頃、母はしょっちゅう父の悪口を言っていました。朝早くに出て深夜に帰ってきて誰にも顔を合わせることなくカップラーメンのカラだけ置いていく父親に、

「外でばっかりいい顔をして!」
「私の苦労を何も分かっていない!」
「娘の学資金も全部私が用意しているのに!!」
「私が被害者だ!」
「クソじじい!」

と母が叫んでいたことを、いくら家にいないからといって父親本人も知らないわけではないと思います。夫婦の寝室は母だけが使うようになり、父は犬と一緒に簡易ベットに寝ており、布団を干してももらえていなかったし、そのせいで「オヤジの寝てるところは臭いわ!」と父のいる前でも母は怒鳴っていましたが、父は黙ってテレビを見つめていました。私はといえば、毎日毎日聞かされるそんな暴言にいつしか慣れて「うるさいなぁ」ぐらいにしか思わなくなってしまいました。その異常さに気づいたのは親子離れて暮らして、自分の人生を歩み始めてなんだかうまくいかないとその原因を親子関係に見出し始めたごく最近のことです。

そんなことがあったので、私は父に母との離婚を勧めました。ですが、結果はNOでした。父は住宅ローンも払い終わり、娘たちにも独り立ちした今、母と二人最後まで一緒にいて、母を養っていきたいと言いました。父が家にいなかったのは、必死に働き家族を守るためであり、父は母も娘たちも愛しているんだというのです。

こんなにも家族を思ってくれている父をないがしろにし、娘たちに文句ばかり言って毒親に成り果てている母親となんて、別れてしまったほうがいいのに、と思いましたが、初めて聞く父の母への想いに感動してカフェでわんわん泣いてしまいました。立派な父の元に生まれ、こうして父娘で話す機会が持ててよかったと、充実した気分でその日を終えました。

しかし、後からよくよく考えてみればたくさん矛盾があるように思えます。どうして娘を愛しているのなら2時間向き合って話すのが初めてなのか。どうしてその娘が母親にされたことについて真摯に話しているのに最終的には母の肩を持つのか。そして、そんなにも母を愛しているというのなら、家庭を全く顧みることなく文句を言われても放置していたのか。ずっと家で食卓を囲むこともなく20年以上過ごしていた父親が、お金さえ入れていて住宅ローンが払いきれていれば最終的に定年後夫婦仲良く暮らしていけると本気で思っているのか?

結局父は、私が今まで付き合ってきた「騙す男」と同じように、私を騙して「父娘のいい話」で2時間の会談を終えようとしたのでしょう。無意識か意識的かはわかりません。しかし、父は少なからず私が心情的に納得し充実した気になれば、この話し合いが平和的に終わると知っていたのだと思います。

私を都合よく騙す男の原型は、父だったのです。そしてまた、翻って考えれば父自身も都合のいいところだけ信じていたい人間であるとも言えます。おそらく父は本気で、頑張って働いて家にお金を入れてきた自分は報われると考えていたでしょうし、子育てを終えて棘が抜けた母に受け入れてもらえると信じていたいのだと思います。

image両親ともに信頼関係のなさを子供にぶつけ、連鎖を繰り返す

父は家庭を顧みず、自らの定年後の幸せな夢を勝手に思い描いて現実逃避をし、それに腹を立てた母が子供に矛先を向けます。そして両親の歪さのはけ口にされた子供は、他人を信じられず、信じられる人を求めてストーカーのように信じられる人・頼れる人を追い求めます。そして「裏切らないで。裏切らないよね?信じさせて!!」を繰り返し、関係を崩壊させてもなお、ゾンビのように「私を騙さない人」を探してダメ男を渡り歩くさながらストーカーゾンビ状態になり果ててしまうのです。

こんな状態でも、父は父親として、母は母親としてお互いたくさん我慢をしながらも子供をきちんと育て上げた!幸せな家庭を守れた!と本気で思っているなんて、お笑い種です。子供をは子供で、それを両親から受けた教育のせいであるとも気づかず「私は男運が悪い。私に信じられる素晴らしい人を選ぶ見る目がないからだ。」と見当違いな原因を作り出して自分を責めるという不毛な事態が起こっています。そして、「信じられる人」幻想を追い求めて結婚し子供を作ってしまったら、その家庭もきっと同じような家庭環境になっていくでしょう。

imageもしあなたがダメ男を引き寄せてしまうだめんずウォーカーなのだとしたら、過去の恋愛を振り返るのではなく、さらに昔の家庭の記憶を掘り返してみてください。あなたの父親は都合のいいことだけ信じていたい人間ではなかったですか?もしくは、耳障りのいいことを言う「騙す男」ではなかったでしょうか?そして母親は自分の信者を作って従わせるようなことをしていませんでしたか?

あなたが過去に付き合った男性の行動を、言い方や年齢や性別を変えて親に置き換えてみて、同じような体験に思い当たったらあなたの恋愛がうまくいかない理由は親かもしれません。もちろん、ケースバイケースですので全て親のせいかどうかわかりません。しかし、高確率で親の影響はあります。それを客観視する事はあなたやあなたの彼や旦那さんを幸せにする第一歩になると思います。私もまだ苦しみながら成長している最中ですが、誰かの助けになればと、この文章を書きました。

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大山 莉加

大山 莉加Rika Ooyama

ビ・ハイア

ビ・ハイア株式会2010年に正式入社。 千葉県茂原市出身。昭和62年11月19日生まれ。 専修大学文学部2010年卒業。

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