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2014.03.10 MON - 読書ブログ

太るのはおかしい?昨日の読書50冊から見えてくる資本論とダイエットの世界

昨日は50冊読書した。今月現時点で451冊。50冊のうち半分ほどが最近のダイエット本。もう半分が資本論や経済学者の本、資本論について語られている本。かなりかけ離れた本を読んでみた。その結果見えた世界がある。資本論でマルクスが問題にしてるのは搾取、疎外、階級闘争などだけど、これは現代にも繋がる。マルクスは資本家が労働者から搾取することを問題にしてたけど、現代も『食事』によって搾取されている面が少なからずあるかもしれない、と感じた。

ダイエット本、医者の書いた本を読んでみると分かることは『殆どテレビで言っていることと真逆のことを言ってる』事が多いと言うこと。

・朝食は食べない方がいい
・カロリー計算に基づいた意見は19世紀の異物
・脂肪は体内で燃焼しない
・1日50キロカロリーしか摂取しなくても太る?
・化粧品などは付けない方が肌が綺麗
・食べると太るのではなく老ける

などなど、テレビばかり見ていたり、一般常識からすると『えーーっ!』と思うようなことばかり書いている。何でこんな事が起きるのだろうか。それは食生活や栄養学、医療についてのジャーナリストが書いた本を読むと結構納得できる。例えばアメリカ人ジャーナリストが書いた『肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム [単行本] ラジ・パテル (著), 佐久間 智子 (翻訳))』何かを読むと面白い視点が手に入る。

肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム

Amazonからの内容紹介

なぜ世界で10億人が飢え、10億人が肥満に苦しむのか? 世界の農民と消費者を不幸にするグローバル・フードシステムの実態と全貌を明らかにし、南北を越えて世界中で絶賛された名著。 食料をめぐる政治、グローバル経済と社会正義、そして私たちの生き方。食べ物を通して、世界の差し迫った課題を明確に見せてくれる。――「ガーディアン」紙 これほど素晴らしい傑作には、めったに出会えない。正義に飢える世界への、幅広い見識が生み出した贈り物である――ナオミ・クライン
という本。この本によると、肥満というのは個人的責任として語られているけど、実は違う。社会的な問題なのだという視点が手に入る。どういう事かというと、食品メーカー達は『安く大量に生産できる』モノを『それなりの価格で大量に買ってもらえると儲かる』ので、小麦や砂糖を大量に生成し、それを消費者の口に詰め込んでいるのだ。更に言うと『どれだけ満腹でも更に食べたくなるような研究』を大まじめにしている。甘い物は別腹、と言うのを本気で何千万、何億円掛けて研究しているのだ。その上で健康にどう影響が出るかというのは基本的に無視。法の網をかいくぐって販売する。そして大量の広告費を投入(原発を正当化するために使われた広告費より、食品メーカーが使ってる広告費の方が何倍も多い)してこれを食べると美味しいよ!と宣伝する。
恐ろしいのはそうした食費を食べると更に食べたくなるよう研究されている。言ってみれば麻薬やタバコと同じだ。甘いものが食べたくて仕方ない。お酒がどうしても欲しい。ラーメンが強烈に食べたい。という衝動を研究し尽くし、更に食べても食べてもまた食べたくなるように研究されている。宣伝に騙されて食べてしまうと、依存状態になり、理性では食べると太る、健康に悪い、と分かっていてもどんどん食べてしまう。

当たり前だけど、私達は食べないと死んでしまう。稼いだ給料から食費を出して食物を購入する。その食品すら、私達のことを考えず、利益のために生産されている。企業のために働き、企業の利益を出すために働いて得たお金が、自分たちの健康のためではなく、100%利益のために作られた食品を食べていたら、一体何なのだろうか。

この前知り合いから恐ろしい話を聞いた。一部上場企業に勤めている管理職がいて、その人の年収は1千万以上なのだけど、子供が2人以上いて、私立に通わせているので学費も高く、年収1千万だけど本人のお小遣いはたったの4万円らしい。そんな生活なのでストレスもあり、その4万円のお小遣いの中から1万円ほどタバコ代が消え、後は安いランチ代と気を紛らわせるために買うコカコーラとチョコレートに消えるらしい。当然読書なんてしてない。ストレスを感じるほど働き、そのストレスを消すためにタバコと甘い物に依存して生きているなんてなんて恐ろしいのだろう。しかし、彼にとってはそれが『人間的日常』なのだ。私にはその人物がマルクスの資本論で書かれた搾取されている労働者よりも、更に巧妙に搾取されている奴隷にしか感じられなかった。

私は健康本、ダイエット本だけで数百冊以上読んでいるけど、テレビで話しているとおりのことや一般常識的なことはあまり書かれていない。殆どが違う意見を述べている。しかし、テレビを付ければ相変わらず健康食品やダイエット法についての宣伝や食品メーカーの宣伝がタップリ放映されている。この状況は何かおかしい。ここ数十年で医者の数は2倍以上に増えているのに、患者数はそれ以上に増えているらしい。肥満は増え、生活習慣病は増えている。これだけ食べ物があふれかえり、戦争が存在しない日本で病気が増え続けている。

この文章を読んでくれているあなたがレストランに行ってご飯を食べるとする。あるいは家族にご飯を作ってもらうとする。その時に『あなたのために作った料理』と『あなたの健康はどうでも良くて私の都合を満たすために作った料理』とどっちを食べたいだろうか?私は絶対に前者の方がいい。私達が食べている食べ物はどっちだろうか?そんなこと昨日、資本論関係とダイエット、健康本を読んで思った。

マルクスとダイエット本

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清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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