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2014.03.08 SAT - 読書ブログ

『重力に感謝する勇気』経済学者・宇沢弘文さんの経済学の考え方を読み直した。

『重力に感謝する勇気』経済学者・宇沢弘文さんの経済学の考え方を読み直した。

宇沢弘文さん 1928年7月21日生まれ(85歳)東京大学理学部数学科出身の経済学者。


宇沢さんの本は自動車の社会共通資本が有名だけど、この本も結構好きだ。宇沢さんはマーシャルの「cool head but warm heart」=温かい心と冷静な頭脳を持った人が経済学には必要だ、という言葉を紹介されている。(アルフレッド・マーシャル(Alfred Marshall、1842年7月26日 – 1924年7月13日)は、イギリスの経済学者。新古典派の経済学を代表する研究者。by Wikipedia)

では、今の資本主義はどうだろうか?温かい心を持ちつつも、冷静な頭脳を持って経済のことを考えよう、とマーシャルもいった。ローマ法王に呼ばれてアドバイスをした著名な経済学者である宇沢さんもこれが大事だといってる。今はどうだろうか?

冷めた心と
熱に浮かされた頭脳

ともいうべき資本主義が横行してないだろうか。
いや、正確には金融資本主義だろうか。

内定がとれない?それはおまえの偏差値のせいだ。
失業者?そんなものは自己責任だ。
借金で自殺?稼ぐ力がないんだね。
倒産した?経営ができない社長は屑。
医療保険が払えない?じゃあ死ねば?

こんな感じで突き進む金融資本主義。サブプライムローンで家を追い出され、破産し、職を失い、路頭に迷おうがしったこっちゃない。とにかく儲かればいい。

経済学の元祖たるアダムスミスはかつて重商主義を批判した。

重商主義(じゅうしょうしゅぎ、マーカンティリズム(英: mercantilism))とは、貿易などを通じて貴金属や貨幣を蓄積することにより、国富を増大させることを目指す経済思想および経済政策の総称。by Wikipedia

要するに簡単に言えば、とにかく金を貯めろ!貴金属をためろ!貨幣こそすべてなり!という考え。ははは、まさに今の資本家たちの精神だ。アダムスミスにもだめといわれ、著名な経済学者も心構えとしておかしいといわれているこの現在の金融資本主義。過去のアダムスミスを持ち出すまでもなく、現代のノーベル経済学賞受賞者達も似たようなことをいってる。

冷めた心と
熱に浮かされた頭脳

で突き進む金融資本主義者達は私たちをどこに連れて行くのだろうか。

温かい心と
冷静な頭脳を持った

人の声は熱に浮かされた人たちには聞こえない。すべてが金、金で換算されるこの社会。そんな時代に読書をしていると、必ず経営者仲間から聞かれるのが「それで儲かるのか?」「そうすると利益が上がるのか?」「なるほど、読書を研修に使えばスタッフが働くのか?」ととにかく金に絡めて質問が来る。金、金、金、、、、金!金ばかり。でもね、世の中に金で換算できないものはたくさんありますよ。あなたの命、地球、愛情とか。あと、忘れているかもしれませんが、重力とか空気も金で換算できません。重力と空気がなくなったら、一瞬で全生命死滅です(笑)

そんな身近に金に換算できないすばらしいものに囲まれているのに、金だらけになるとそれも見えなくなる。たまには重力に感謝しようよ。そういう視点を身につけること、金に換算できないすばらしいものに囲まれているということに気がつくこと。それこそが読書のすばらしさであり、これからの金金金金金金金金金金金金金金金!金!!社会で本当の意味で経済的な価値を出せる人間になるための勉強方法だと思ってる。(だって、誰も気がついていないとても重要なものを人類でいち早く見つけたら、それってとてつもないチャンスにつながらない?)

全員が

冷めた心と
熱に浮かされた頭脳

で突き進む中、違う方向に行く。そんなマイノリティになることが私は好きだ。なぜなら、生命を進化させるのは常にマイノリティだ。でも、中途半端なマイノリティではだめだ。現在の常識や知識も圧倒的に学習した上で、みんなと違う方向を向く勇気を持つ。そんな人になるためにも今日もさらに読書をしたい。

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清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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