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2014.09.15 MON - 読書ブログ

一切不要!『男らしくあるべき』『女らしくあるべき』の弊害

無意識下にある『男らしくあるべき』『女らしくあるべき』というHave toが消えない限りゴール設定を間違い続ける可能性がある、と言うことに気がついた。簡単に言うと『男らしさ女らしさを捨てないと幸せになれないカモよ』と言うこと。

女の人は男に比べて『2倍以上賃金で差がつき、19.5倍以上ストーカーされ、43倍以上強制わいせつに遭う』これの比較元は全て国税庁や警察庁のデータだから流石に誤差は少ないだろう。もともと、女は読書を沢山すると男にも女友達にも叩かれやすい、という目の前の現象から色々なデータを調べてみたけど、想像以上に『男尊女卑社会』だった。データにするとわかりやすい。

そんなことを田舎の知り合い(女)に話したら

・未だに地方では長男の嫁、という言葉は生きてて凄く嫌
・会社の飲み会に参加すると、女が男にお酌をするのが当たり前
・女が男の料理を取り分けるのが当たり前
等々・・・

と言われて絶句した。私も会社を経営してるけど、女が男にお酌をするのが当たり前、なんてことはあり得ない。なんだそれ、いつの時代だよ!って突っ込んだら、そんなのどこも普通じゃない?と返された。

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そういえば、この前『黒部の太陽』という石原裕次郎と三船敏郎が出ている約半世紀ほど前の映画を観た。その時、石原裕次郎と三船敏郎達とその他の役者がこんなシーンを演じていた。家族の所に仕事仲間が来て、お酒やご飯を食べながら会話をしているシーンだった。その時に、親戚のおっさん?らしき人がその家の娘さんに対して『ちゃんとお酌しなきゃダメだよ〜』といい、その娘の母親に対して『ちょっとちょっと、キチンとこういうのしつけないと〜』と『笑顔』で話をしてるシーンがあった。

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私はこれに大変な違和感を感じた。何が違和感かというと、石原裕次郎と三船敏郎含め、女の役者さんも含め、全員が笑顔で、団らんとして演じている。なるほど〜これが古い日本の風景か・・・と思った。劇中では昭和31年の話になっている。昭和31年と言えば1956年だから60年近く前だ。そこに男尊女卑だ!とか、何故女は無条件に男にお酌をするのか!と言った空気は一切内在されていない。男も女も老いも若きも、当然のようにその空気を当然のようにまとっている。

こういう空気が未だに田舎に残り、そして田舎以外の都心にも未だに認識されないだけで空気のように残っている。その結果、

女の人は男に比べて
2倍以上賃金で差がつき
19.5倍以上ストーカーされ
43倍以上強制わいせつに遭う

なんて現象が産まれるのだろう。

ちなみに黒部の太陽はWikipediaによると730万人も観客を動員したらしい。これはとてつもない数字だ。1968年の人口は現在と比べて2割ほど少ないのに、私の大好きな新劇場版ヱヴァンゲリヲンQの400万人の約2倍近い動員数を誇った。ようするにスーパー大ヒット映画だった。果たしてその時、私が見たシーンに違和感を感じた日本人はどれくらいいるのだろうか?いや、現代の人達ですら違和感を感じるのはどれくらいいるのだろうか?

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この空気、文化は日本の女も当然ながら、男女どちらも幸せにしない。この社会の中で男も女もみんな気づかない間に

・男は男らしく!男らしさを社会から求められる
・女は女らしく!女らしさを社会から求められる

これは男も女も大変なプレッシャーになっているに違いない。そもそも、脳科学的視点で見たら男脳も女脳も存在しない。どっちも人間の脳、なのだ。もともと、男脳と女脳には違いがあると言い出したのは、アメリカのペンシルバニア大学(アメリカの名門大学の一つ)の研究だ。

ペンシルバニア大学

研究チームはMRIという核磁気共鳴画像装置を使用し、男女949名の脳をスキャンして、脳の各部の接続を調べたらしい。その結果、女性は左脳と右脳の接続が男性と比べて優れていることが、一方で男性は各部内での、特に小脳の活動が女性と比べて強いことがわかった。

概要を言うとこんな感じ。まず、1000名未満のサンプル数で人類全体を語る自体おかしい。更に言うと8〜22才の男女を集めたらしいが、そうなると、1才あたり数十人しかサンプルがない。更に、50才とか80才のデータも無い。これで何故人類全体を通して『男脳と女脳には違いがある!』と断言するのだろう。ツッコミどころ満載だ。

しかし、ネットで検索すると分かるが、このデータは非常に好意的に日本社会に溶け込んでいる。

『ああやっぱり、男と女は脳レベルで違うんだ』

と思った方が日本の文化になじむのだ。でも、それはかつて

黒人の頭蓋骨と白人の頭蓋骨と黄色人種の頭蓋骨を三つ並べたら白人が一番でかかったので、白人が一番賢い!といくつか頭蓋骨を並べただけで科学的っぽいことをいった馬鹿な学者がいたのと同じ事だ。と、ここまで書いてそれ誰だっけ??となったので調べみた。Wikipediaに載っていた。ドイツの医師ヨハン・フリードリッヒ・ブルーメンバッハ (en:Johann Friedrich Blumenbach, 1752-1840) という人が調べたらしい。

ブルーメンバッハは1775年にゲッティンゲン大学に提出した論文 De generis humani varietate nativa (ヒトの自然的変種)において頭蓋骨の比較研究などを基礎に、コーカシア(白人種)、モンゴリカ(黄色人種)、エチオピカ(黒人種)、アメリカナ(赤色人種)、マライカ(茶色人種)の5種に分類した。

とのこと。この人の研究は一言で言うと『だから白人は凄い』なのだ。今考えると馬鹿らしい意見なのだけど、18世紀ではかなり受け入れられた。学術的、科学的な正しさよりも『文化的に受け入れられるか』が重要な事だ。かつて18世紀の人達が『だから白人は偉いぞ〜』と思ったように現代の日本人も『ほら、だから男と女は違うんだよ』と思える方が都合が良いのだ。自分の常識にかなうことを人は信じる。

しかし、その常識は絶対にやめた方が良い。

・男は男らしく!男らしさを社会から求められる
・女は女らしく!女らしさを社会から求められる

ことは我々にとてつもないプレッシャーを与えている。人生の選択肢を狭めているし、日々の生活を不幸にしている。男は男らしくいたいだろうか?常に男らしくいたいだろうか?そんな馬鹿な。私は女に男らしくなく甘えたい時だってある。女も常に女らしくいたいだろうか?

女らしさって何だろうと思って、調べてみたけど『恋愛でモテるための女らしい性格、女らしい仕草』というのを調べてみたら

女らしい性格

・お喋り上手で会話していて楽しい
・喜怒哀楽の感情表現が豊かでわかりやすい
・自分から挨拶したり話しかける社交性
・のんびりしていて安らぐ、癒し系
・謙虚で素直、控えめな態度
・基本的に男を褒めて立てる
・スイーツや甘いものが好き
・恋愛は一度好きになったら一途に思い続ける
・悪口や陰口、愚痴や不満などネガティブな話題を口にしない
・気配り上手で気が利く
・素直に甘えたり男性を頼る
・寛容で全てを受け入れてくれる優しさ

らしい・・・ちょっとまて!どう考えてもおかしい。これが女らしい性格である筈がない。

お喋り上手で会話していて楽しい

おしゃべり苦手な女も絶対にいる。

と言う風に、絶対に反論できる。他にも女のモテ仕草と言うのがあり、

・ニコニコとした笑顔
・アンニュイ(物憂げ)、無防備でガードが緩い様子
・しゃがんだ時にスカートを隠したり気にするなどの恥じらい
・服の袖をひっぱったりつまむ
・ぶりっこのようにキャピキャピはしゃいでる姿
・ゆったりとして姿勢が良く、優雅で知的、上品な雰囲気の立ち居振る舞い
・脚を組む、手足を交差させる(クロスクロスの法則)
・人懐っこくて気楽に近寄ってきたりボディタッチしてくる

とか色々書いてあった。これは絶対におかしい。

これは女らしさとはこうあるべきだ!という社会の圧力、重圧だ。女はこのようにして魅力的になるべきであるという強制だ。苫米地さんの表現的に言えばバイオパワーだ。女だってお喋りしたくない時もあるだろうし、キムチ食べたい時だってあるだろう。少なくとも私の知り合いの女にはそういう人が何人かいる!(笑)

この『女らしさとはこうあるべきだ!』という空気が無意識下でどれだけのHave to、強制、重圧を産み出しているのだろう。更に、これがどれだけの人々の人生の自由な選択肢を奪っているのだろう・・・そう考えると恐ろしくなる。

また、女らしさが際立つためには、文化的に男らしさが絶対に必要だ。と言うわけで、男らしさも調べてみた。

即断即決
全ての行動に覚悟と責任を持つ
さり気ないやさしさ
たとえば会話なら、グチをいわない、うじうじと過去の失敗をいわない、前向きな発言が多いなど。
「いざというときの思いやり」です。土壇場で相手を守ってあげられるか。
芯があってチャレンジする心を忘れない人も、男らしいと感じるかな。
言動が一致していて、約束を守る男のこと。
性質的に男らしいと評価されるのは、潔さ、決断力、責任感など。

等々があるらしい。これもどう考えてもヤバい。要するに男は簡単に言えば社会的に、常に即断即決で、全ての行動に覚悟と責任を持ちながら、さりげない優しさを持ち、それでいて愚痴を一切言わず、土壇場では相手を守り、芯があってチャレンジ精神を持ち・・・を求められている。ここから外れた男は男らしくない駄目な奴、という烙印を押される。空気のように存在するこの価値観は、男の無意識を蝕み、人生において『男らしくない時』自らを責め、反省し、殺すことになっている。

しかも、無意識の内に男は女らしい女を賞賛し、女は男らしい男を賞賛する。どう考えても、この男らしさと女らしさというのは生まれ持ったモノではないし、全ての男や女が幸せになる思想ではない。そもそも男らしさも女らしさも存在せず、人間がそれぞれ自由に人生の幸せを追求できた方が良い。人生を選択する上で、そこまで大げさじゃないにしても、日々の生活の中で、無意識意識関係なく

これは男らしくないからダメだ
これは女らしくないからダメだ

と自分を制限することがない人生であり、社会の方が楽しくないだろうか。コーチング的に言えばこの男尊女卑文化は男女関係なく大量のHave toを産み出すシステムになっている。こんなのものは女はもちろん、男も幸せにならない。

この文化から何かしらの形で卒業をしないと、男も女も損をする。男尊女卑がのこるまま日本が突き進むと、生産性が下がる。ただでさえ日本は人口が減るのに、こんな状況だと子供も増えないし(別に産むのは人の自由だけど)、女が働きにくい、女がキャリアアップしにくい、女が学問を追究しにくい、そんな世の中だと働き手が益々減る。そして、女の人が働きにくい分は男がカバーするしかない。しかし、先進国でダントツの過労死問題を抱え、経済苦や仕事で鬱になる働き盛りの男が大量にいる日本に、これ以上求めるのは無理だ。

この無意識下にあるHave toを生み出すシステムは結局の所全員を幸せにしない。ゴールや目標を作る時も常に『男らしくなければならない』『女らしくなければならない』というHave toがそのゴールは達成出来ない。人間やりたくない事は創造的に出来ない天才となる。

男が一番苦手なこと。それは素直に女に『助けて〜〜』『辛い〜〜』と言うこと(笑)ぶっちゃけ、男尊女卑社会で男らしくある事、を強制された男は自殺するほどしんどくても女に頼らない。どっちも救われない。なんだこの社会?

というわけで、今日は紀伊國屋に行ってそういう関係の本でも100冊くらい買おうかな。。。もちろん、男の目線だけで選ぶと大変だから、女の人もついてきてもらって一緒に買ってもらおう。女の人に素直に『俺だけだと男視線になるから選ぶの助けて〜』と素直に言うのだ(笑)というわけで今日も読書!

追伸
写真は黒部の太陽です。映画としてみるには面白いよ^^

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男は女が自分より賢くなると必死に妨害する。
また、女友達は自分のコミュニティ中の女性が読書し出すと必死に妨害する。


女の人は男の19.5倍以上、ストーカー被害に遭い、
女の人は男の43倍以上、強制わいせつに遭う。


リードマン 一月万冊 1ヶ月で1万冊読めたらいいな!
http://readman.jp/
一月万冊 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/yukoreadman

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清水 有高

清水 有高Yukou Shimizu

ビ・ハイア株式会社 代表取締役

一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験しコーチ、投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学でも講演多数。コーチングと読書を経営に活かし営業利益1億円以上、自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。

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